高齢者の熱中症で気を付けることをまとめました。
高齢者の熱中症の特徴は、発生場所のほとんどが屋内であるということです。
このことを踏まえて、特に気を付けるべきポイントなどをまとめました。
熱中症とは
はじめに、熱中症についてわかりやすくおさらいします。
財団法人 日本気象協会によれば、熱中症は高温多湿に体が適応できずに起こる、様々な症状の総称です。
私達が若い頃には、日射病や熱射病なんて呼び方をしていた時期もありますが、今は統一して熱中症です。
2018年夏は特に酷暑が続き、気象庁でも「災害レベル」の暑さだと発表しましたね。
熱中症による救急搬送人員も過去最高を記録し、なんとその半数以上が65歳以上の高齢者だということです。
しかもその発生場所というのが、外ではなく屋内に多いというのも特徴です。
では、熱中症になるとどんな症状が現れるのでしょうか。
熱中症の症状
熱中症の症状で一般的なものをあげてみます。
- めまい
- 顔のほてり
- こむら返り
- 異常な発汗もしくはまったく汗をかかない
- 体温の上昇
- 皮膚の発赤
- 呼びかけに反応しない
- まっすぐ歩けない
- 自分で水が飲めない
このような症状がみられることが多いです。
高齢者の熱中症の原因
高齢者に多い、熱中症の原因です。
熱中症は、高温多湿の環境で体温の上昇と調整機能のバランスが崩れることにより、体にたまった熱を外に逃がすことができなくなって発症します。
なぜ熱中症患者に高齢者が多いのかというと、一つは体力の低下があげられます。
これに加えて、高齢者は暑さやのどの乾きに対する感覚や、暑さに対する体の調整機能も低下している場合が多いことから、知らず知らずのうちに熱中症になってしまうのです。
また、エアコンをつける習慣のない人が多いというのも原因の一つです。
「冷房が苦手」「電気代がかかるから」など理由は様々ですが、現代の夏の気温は35度を超える日も多く、エアコンを使わないと熱中症のリスクが高まります。
高齢者の熱中症対策
高齢者の熱中症対策です。
熱中症は、自己管理によって予防が可能です。
かかる前に自分でできる限りの対策をして、熱中症を防ぎましょう。
ポイントはエアコンの使用と水分補給です。
・エアコンを利用
朝から気温が高く、夜になっても下がらない現代では、エアコンの使用は熱中症対策の基本です。
エアコンをつけると温度と湿度がコントロールできるので、室内環境が快適になります。
室温は28度以下、湿度は70%以下が目安になります。
寝ている間も注意が必要です。
タイマーだと切れたとたんに室温が上昇して目が覚めてしまうので、27~28度の高めの設定で冷えすぎないようにし、一晩中つけている方が安心です。
扇風機と併用して風を回すと、高めの温度でも快適に過ごせます。
・水分補給
高齢者はただでさえ脱水気味になりやすいので、意識的に水分補給を心がける必要があります。
通常でも、1日に1~1.5リットルの水分補給が必要ですが、一度に飲もうとするとかなり大変です。
そのため飲みやすくする工夫が必要になります。
1時間にコップ1杯の水を飲む習慣をつける、メモリをつけたペットボトルを持ち歩き飲んだ量を把握する、水だけでなく経口補水液(塩分・糖分の入ったもの)も飲むようにするなど、の心がけが大切です。
・体力をつける
規則正しい食事、栄養バランスの良い食事を心がけ、睡眠をしっかり摂るようにしましょう。
入浴も、熱すぎないお湯にゆっくり浸かるようにすると、疲れがとれます。
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熱中症の応急処置
もしも熱中症かな?という症状に気づいた時の応急処置を知っておきましょう。
・体を冷やす
保冷材や氷で、首・脇・足の付け根の大きい血管が走っている部分を冷やします。
同時に、服をゆるめて霧吹きで水をかけるか、ぬれタオルで体を湿らせます。
・エアコンを強にして部屋を急冷する
・塩分と水分を補給する
ただしどうしても飲めない場合には無理をせず、近くにいる人に助けを求めるか救急車を呼びましょう。
編集長ジョニーも熱中症でダウン?
当サイト編集長のジョニーも、かつて熱中症にかかって大変な思いをしたことがあります。
去年の夏の終わり、もう猛暑も過ぎ去って気が抜けていたのでしょう。
基本的にエアコンはつけずに扇風機で過ごしていることが多く、とくに暑さや喉の乾きも感じなかったのでなんの警戒もしていませんでした。
パソコンでの作業を終え、お腹が空いた私はキッチンでラーメンをゆでていたのです。
すると突然、立っていられないほどのめまいと、動機、頭痛や吐き気が襲ってきました、
なんとか火を止め、水を飲もうとしましたが、吐いてしまいます。
これはヤバイぞと、私は人生で初めて救急車を呼びました。
診断は、熱中症ということでした。
先生から言われて初めて気づいたのですが、そういえば私はその日、朝食にバナナと牛乳を摂ったきり、一切の水分を口に入れていませんでした。
私の作業部屋は風通しがいいため涼しく感じていましたが、その日の気温は30度、十分警戒レベルだったんですね。
この時に先生から「自分でのどが渇いたと自覚がなくても、水と塩分を摂りなさい。そしてもったいないと思わずに、エアコンを使ってください。」と諭されたことから、自分の老いと、ケチさを痛感しましたね。
家にいても、そして直前まで元気にふるまっていても、熱中症は突然襲ってきます。
そして、気づいた時には結構つらい状態になっています。
だからみなさんも、私のようにならないために、熱中症の予防にはくれぐれもお気を付けくださいね!
高齢者の熱中症まとめ
高齢者の熱中症の特徴は、室内で発症することが多いこと、そして自覚症状に乏しいままいきなり発症することがわかりました。
私も医者から指摘されましたが、予防のポイントはエアコンの使用と水分補給です。
たった二つのことに気を付けるだけで、時には死をもたらす熱中症を予防できるのです。
おそらくこれから年々暑さのピークは上昇して行くと考えられます。
毎年の夏を凶器と感じないためにも、体力キープも心がけましょうね!
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