年代別の貯金額について、皆さんいくらくらい貯めているかを調べてみました。
さらに貯蓄のコツについても、実際に貯蓄に励んでいる人たちからマル秘節約法を教えてもらいましたので、ご紹介したいと思います。
年代別貯金額は○○○円!?あなたは平均より多いor少ない?
年代別貯金額を、厚生労働省の国民生活基礎調査(平成28年)から調べてみました。
まず、全世帯において「貯蓄がある」率は80.3%と高く、一世帯当たりの平均貯蓄額は1033万1千円ということです。
65歳以上の高齢者世帯に絞ると、貯蓄があるのは79.4%とやや下がりますが、平均貯蓄額は1224万7千円と金額自体はUPしているようです。
では、次に年代別の平均貯蓄額を見ていきましょう。
50代平均貯蓄額
50代の平均貯蓄額は1051万2千円です。
一方で、借入平均額は582万4千円となっています。
これは、住宅ローンや子供の教育費など支出がかさむことも要因として挙げられるのではないかと思います。
とはいえ、50代はまだまだ働き盛りなので、定年に備えてこれから少しずつ貯金を殖やしていくことは可能といえるでしょう。
60代平均貯蓄額
60代の平均貯蓄額は1339万4千円で、全世帯の中で一番高くなっています。
50代と比べて急激に増額するのは、退職金などまとまった収入が入ることも一因ではないかと予想できます。
住宅ローンを完済する世帯も多く、借入平均額も252万9千円と50代の約半分となります。
70代以上平均貯蓄額と高齢世帯の貯蓄増減
70歳以上の平均貯蓄額は1263万5千円と、60代に次いで高くなっています。
借入平均額も135万円となります。
数字だけ見ると50代、60代、70代と順調に貯蓄を増やしているようにもとれますが、一方で興味深いのが「貯蓄の増減状況」の調査結果です。
貯蓄額だけ見てみると、50代は高齢世帯と比べて最も低く借入額も多いですが、「前年と比べて貯蓄が減った」世帯は36.7%です。
それが、60代以上になると4割を超える結果となっています。
貯蓄が減った理由は、日常生活費への支出が最も多いということです。
貯蓄を切り崩して生活費に当てなくてはならないのは、退職して収入が減ることが大きく影響しているといえるでしょう。
スポンサーリンク
老後資金はいくら必要?目安額を教えて
老後の備えは、具体的にどのくらい必要なのか、気になります。
老後資金の額については、たくさんのファイナンシャルプランナーの方がシュミレーションしたデータが公開されており、だいたい、3000万円~1億数千万円と大きく幅があります。
金額については「どのような暮らしがしたいのか」「住んでいる地域」などによっても変わってきますが、計算の仕方や考え方は同じです。
まず、定年後からいつまで必要か、終わりを設定します。
日本人の平均寿命は延びているので、80代後半から90歳くらいで計算する人が多いようです。
毎月の生活費(住居費・食費・光熱費など)に加えて、病院代や介護料などを数十年分計算した額が、老後資金として必要な額になるということです。
自分には一体いくら必要なのか計算してみたいという人は、ゆうちょ銀行のシュミレーションが便利です。
みんなはどうやって貯めている?!『貯蓄のコツ』マル秘情報
なかなか貯めることが難しいお金ですが、貯蓄をしている人はどのような工夫をしているのか調べてみました。
57歳 男性
今年子供が就職したので、定年までに本格的に貯蓄に取り組むつもりです。
今まで学費など子供にかかっていたお金は、まるまる貯金に回しています。
あと、夫婦二人になったので、これまで住んでいた3LDKの分譲マンションを手放し、1LDKくらいの狭い部屋に引越も考えています。
定年後も、贅沢しなければそれなりに暮らしていけるくらいの余裕を持ちたいですね。
61歳 女性
定期預金に入れていても全く増えないので、貯金の半分を運用に回しています。
投資はリスクがありますが、それでもお金を眠らせておくよりは良いと思います。
独り身なのでもしものための生命保険にも入っており、介護が必要になったら老人ホームに入る準備もしています。
65歳 男性
終活を進めていく中で、さまざまな断捨離を行っているうちに節約志向が身につきました。
買い物は本当に必要なものだけ、ということを徹底していると、以下にこれまで無駄遣いが多かったか気づかされます。
断捨離生活を始めてから、特に特別なことはしていないのに年間50万円近く貯めることができています。
66歳 女性
旦那が定年を迎えたのを機に、今度は私がパートを始めました。
これまでの貯蓄でもなんとかはなりますが、働けるうちは収入は少しでも多い方が安心です。
気分的にも若々しくいられるし、お金も貯まるし一石二鳥です。
皆さん、いろいろな方法を実践していることがわかりました。
難しいことをしなくても、出ていくお金(支出)が収入を上回らなければ、自然とお金は残ります。
また、「今年1年で○○円貯める」という具体的な目標があった方が、成功しやすいです。
まずはできることから始めていきましょう!
まとめ
金利も公的年金も当てにできない現代、やはり働けるうちに貯金に励むのが安心です。
現在の生活を見直して、老後どのように暮らしていきたいか一度じっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。