孫に会いたいのになかなか会えない祖父母の皆さん、「会わせてくれない」と被害者意識ではいけません。
孫が頻繁に会いに来てくれるようになるには、お願いするのではなくて相手から「会いたくなる」ように仕向けることが大切です。
そのための気遣いについて、今回は考えてみたいと思います。
孫と会う頻度
周りの祖父母たちは、どのくらいのペースで孫と会っているのか気になりますよね。
洋菓子の不二家が行ったアンケート調査(2015年)があります。
https://www.fujiya-peko.co.jp/mori/reading/report2/1504.html
お嫁さん側の祖父母の場合は、全体の約4割以上が、月に1回以上は会っているということです。
一方で息子さん側の祖父母の場合、2~3ヶ月に1回というのが一番多かったとのことです。
孫と会う回数を左右する2つのポイント
孫と会う回数は、「住まいの距離」「夫婦どちら側の祖父母か」の2つが大きくかかわっているようです。
「住まいの距離」ですが、例えば同じ市内に住んでいれば行き来しやすいので、当然会えるタイミングも多くなるでしょう。
移動に電車やバス、飛行機や船などが必要な場合には、会える頻度は当然減ってきます。
交通費や宿泊費など金銭面の問題や、孫がまだ赤ちゃんだったりすると、長距離移動は負担になってしまうからです。
もう一つ、「夫婦どちら側の祖父母か」というのも、孫と会う回数を左右するポイントになっている場合があります。
一般的に嫁側の祖父母の方が、孫と会えるチャンスも多く、実際に頻繁に会っているという人が多いようです。
これは、お嫁さんが実家だと安心して羽を伸ばせることが、おおいに関係しているといえるでしょう。
一概に決めつけられませんが、住まいの距離やお嫁さんとの関係性が、孫と会う頻度に影響していることはたしかなようです。
孫に会えるタイミングはここ!
孫と頻繁に会えない祖父母の皆さんに、孫と会える可能性の高いタイミングをあげてみました。
ある程度行動パターンが確立している祖父母の生活と違って、子供のいる家は何かと忙しいものです。
自分たちのタイミングではなく、孫に都合のいいタイミングで連絡を取ることが大切です。
お正月
お正月にお互いの実家に帰省する夫婦は多いので、毎年の取り決めにしてはいかがでしょうか。
節句(ひなまつり・子供の日)
ひな人形や五月人形をプレゼントすれば、毎年子供の節句に会う口実になります。
※収納や飾るスペースの問題もあるので、事前に確認してから贈るようにしましょう。
誕生日
「誕生日プレゼントを届けに行く」というのは、会いに行く口実としてとても自然で、相手も断りづらいですね。
当日が無理でも、誕生日近辺で調整してもらいましょう。
クリスマス
クリスマスも同様です。
欲しいプレゼントは何か、事前に電話で聞くということも必要なので、日程の調整も自然に行えます。
保育園幼稚園、学校行事
学校行事を観に行くのもおすすめです。
お嫁さんが「孫と会わせるのはいいけど家にあげたくない」という考えの場合にも、行事の後外で食事して終わりなら、OKしてくれやすいでしょう。
もちろんこの場合の食事はおごってあげてください。
以上、孫と比較的会いやすいタイミングをあげてみました。
何でもない日に「最近会ってないから、会いに来て」とか「会いに行っていい」とお願いするよりも、このようなタイミングで連絡をすれば会える可能性はぐっと高くなります。
自分の都合ではなく相手の都合で動くこと、これが祖父母に求められている大事な気遣いです。
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息子の嫁VS姑!孫に会えないのは私のことが嫌いだから?
息子の嫁が孫に会わせてくれないのはイジワルのせい?と悩んでいる姑の皆さん、聞いてください。
孫に会わせないのではなくて、お嫁さんにもいろいろ事情があるのです。
出産したばかりのお嫁さんは、慣れない育児で毎日があっという間に過ぎていきます。
産後しばらくは、ホルモンのバランスも不安定なうえ、慣れない環境で四苦八苦しています。
この時期のお嫁さんは、おそらく次のような優先順位で動いていると思われます。
- 赤ちゃんの世話
- 家事
- 主人(息子)の世話
- 自分の時間(睡眠を含む)
初めての出産だと、自分の時間を取るのにも一苦労という女性も多いでしょう。
そこへ、「孫に会いたい」と姑にせがまれても、すぐに「はい、わかりました」とはなかなか言えないというのが本音です。
時間とお金をかけて会わせに行くより、眠りたい、休みたいというのが本音でしょう。
「心配しなくていいわよ、私が会いに行くから」というのも、やめた方がいいでしょう。
子供の世話で手いっぱいで、部屋が散らかっているかもしれないし、授乳しやすいようにずっとパジャマで過ごしているかもしれないからです。
「気にしなくていいわよ~」という姑に対して、本当に気にしないわけにはいかないことくらい、わかっています。
あまりしつこくしてしまうと、本当に嫌われてしまいますよ。
お嫁さんだって「孫に会いたい」という義母義父の気持ちはわかっていて、かなえてあげたいとは頭では思っているはずなので、ここはあえてじっと待つのが気遣いというものです。
まとめ
孫はかわいいですから、できればたくさん会いたいですよね。
でも、「会いたい」というこちらの気持ちを一方的に押し付けるだけでは、孫や家族にかえって迷惑がられることもあります。
向こうから「会いたい」といってもらえるように、気遣いの気持ちを忘れずにいたいですね。