シニアライフは海外移住を楽しもう!ロングステイ人気の国ランキング1位は?

シニア ロングステイ

定年退職後、または早期退職をして海外に移住するシニアが増えています。

そこで、シニアに人気の移住先をランキング形式でご紹介するとともに、移住に関する不安や疑問質問などをまとめてみました。

シニアに人気の海外移住とは?ロングステイについて

はじめに、海外移住について解説したいと思います。

移住というと大げさなコトのように思えますが、実はシニアに人気の海外移住は「ロングステイ」と呼ばれるものです。

ロングステイは、生活の基本は日本に置きながら、海外の1か所以上に2週間以上の長期にわたって滞在し、生活することです。

観光や仕事を目的とせず、あくまで生活のための滞在であることもポイントです。

異文化や生活に触れることで、たくさんの経験やこれまでとは違った日常を過ごせるなどさまざまなメリットがあります。

海外移住ランキングベスト5!

シニア ロングステイ ランキング

一般財団法人ロングステイ財団が調査した、海外移住先として人気の国を5つ、紹介します。

1.マレーシア

11年連続1位がマレーシアです。

ロングステイ希望国トップとしてのイメージの定着もあり、安定した人気を継続しています。

人気の理由

  • 長期滞在査証(10年ビザ)「マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム(MM2h)」制度の充実
  • 温暖な気候
  • 治安の良さ
  • 医療水準の高さ
  • 英語が通用する

2.タイ

ほほえみの国といわれるタイも、6年連続ロングステイ先第2位と人気のある国です。

人気の理由

  • 仏教国で日本人にもなじみやすい
  • 穏やかで親日的
  • 滞在費用がリーズナブル
  • 医療水準の高さ
  • バンコクには比較的日本人が多い

3.ハワイ

リゾートで有名なハワイもロングステイ人気国6年連続第3位です。

人気の理由

  • 快適な気候
  • 日本からの交通の便の良さ
  • 日本語が通じる
  • きれい
  • 食事に困らない(日本食なども手に入りやすい)

4.台湾

近年、ロングステイ先として人気急上昇したのが台湾です。

人気の理由

  • 滞在90日以内ならビザ不要、90日ごとに出入国すれば滞在期間を伸ばすことができる
  • ロングステイビザがあれば現地の医療保険が受けられる
  • 食べ物がおいしい
  • 親日国
  • 日本語が通じやすい

5.フィリピン

昔から日本からの観光地として有名だったフィリピンも、移住先として根強い人気があります。

人気の理由

  • 温暖な気候
  • 物価が安い
  • 35歳以上からリタイヤメントビザ【特別居住退職者ビザ(SRRV】が取得可能
  • ビザの種類が豊富

 

上位5か国はこのようになりました。

以下、オーストラリア・カナダ・シンガポール・インドネシア・ニュージーランドと続きます。

(2017年調査 http://www.longstay.or.jp/releaselist/entry-2626.html)

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移住にかかる費用

移住にかかる費用についてです。

当たり前ですが、移住先の国がどこであるかによって、渡航費や滞在費などは変わってきます。

一般的に海外移住に必要なお金は、次の通りです。

  • 渡航費(飛行機チケット代)
  • 住居費(住まいに必要な費用)
  • 食費
  • その他生活費全般(交通費・日用品費など)

海外で暮らすわけですから、自然に発生するお金にはこれらの費用がかかります。

 

あと、忘れてはならないのが、日本の生活基盤の維持費です。

持ち家などの場合は、管理費などの固定費問支出があることも忘れずに。

参考までに、マレーシアの観光オフィシャルサイトで紹介されている料金目安を紹介します。

まず生活費ですが、夫婦二人で1カ月10~12万円が一般的だということです。

ここには、住居費以外の食費・光熱費・交通費・レジャー費が含まれます。

物価は、日本の約3分の1ほどです。

 

例えばコーヒー1杯約30円、屋台での食事なら100円台で、日本料理店での刺身盛り合わせは約330円と日本と比べるとかなりリーズナブルといえる価格でしょう。

住まいにかかるお金<マレーシア編>

マレーシアでロングステイを考えた時、一般的なのがキッチン付きスイートタイプのホテルや、清掃やフロントサービスが付いたサービスアパートメントです。

人気のタイプは、夫婦2人で月10万円前後のお部屋だそうです。

海外移住すると住民税はどうなる?年金は?健康保険料は?

海外移住した場合、住民税や年金、健康保険料金などはどうなるのでしょうか。

こちらでは、スタンダードなケースを紹介します。

 

まず、海外に住所を移したという証明「海外転出届」を出します。

すると、翌年度の住民税は0円となります。

※住民税は前年度の収入によって計算されるため、移住した年に全く収入が0であった場合です。

移住先で就労収入があった場合や、帰国後に働いて収入が発生した場合には課税されることがあります。

 

年金については、海外転出届を出せば、国内にいる時と変わらず受け取れます。

日本の受取口座はそのままにしておき、現地のATMから引き出して使います。

この際、現地通貨での引き出しになるので、レートによって月々の年金受給額が変動します。

 

気をつけたいのが、国民健康保険です。

海外転出届を出すと、自動的に国保からは脱退となります。

持病があったり、健康に不安がある場合には、医療費をカバーできる海外旅行保険などに加入した方がよいといえるかもしれません。

体験談で学ぶ!移住で失敗したこと

憧れの海外移住を実践したはいいけれど、こんな失敗があった!という体験談を紹介します。

グアム:南国リゾートで悠々自適!のはずが、巨大Gにおびえる日々(69歳 信夫さん)

グアムに長期滞在した時の失敗談です。

退職後グアムに来て、これまでと違う毎日が新鮮でとても充実していました。

外でのバーベキューも毎日のようにして、日本では味わえなかった非日常を過ごしていました。

が、ただ一つ適応できなかったのが、コックローチ(ゴキちゃん)の大きさです。

普通の殺虫剤ではビクともせず、煙を焚いた日には後片付けにも鳥肌モノのビジュアルで、アメリカンサイズというものを見せつけられた経験です。

アレさえいなければ、ステイを延ばすことも考えたのですが、妻の意見もあり帰国しました。

タイ:日本人コミュニティになじめず失敗(58歳 貞親さん)

タイのチェンマイに滞在していた時の話です。

チェンマイは日本人移住者や日本人観光客が多くて、特に日本料理やなどではすでにコミュニティが出来上がっているような状況でした。

そこに新参者である我々夫婦が溶け込むことは、残念ながらできませんでした。

一流の日系企業の常連さんが幅を利かせていたり、若い日本人観光客が騒いだりと、なかなか落ち着けるお店に巡り合うことができませんでした。

しかし、屋台巡りや地元のご飯屋さんに顔を出すようになると、現地の人と仲良くなれました。

タイで日本人の仲間を作ることはできませんでしたが、現地の人たちとの交流を通して色濃い文化に触れることができたことは、大きな収穫だったと思います。

シンガポール:為替の影響で生活費が把握しづらい状況に(65歳 マチ子さん)

年金収入と、夫が残してくれた遺産でシンガポールに渡りました。

多文化な国なので毎日が刺激的で、今日はチャイナタウン、明日はインディアタウンなど毎日楽しむことができ、日本では得られない体験をたくさんすることができました。

唯一困ったと感じたのが、為替の変動です。

円高の時には「海外移住してよかったわ~」と思うのに、円安になったとたん、生活が苦しくなるのです。

私の場合、日本円の口座から、現地のATMで引き出していたのですが、今後どこかにロングステイするときには現地建ての預金口座もあった方がいいと感じました。

ベトナム:海外で第2の青春!のはずが騙されて財産を失うことに(70歳 匿名さん)

日本の現役時代はとにかく仕事が忙しく、結婚どころか恋愛すら満足に楽しめないまま定年を迎えてしまいました。

幸い貯金だけはあったので、第2の青春とばかりにベトナムで悠々自適な生活を夢見てしまったのが失敗でした。

行きつけになったバーで仲良くなった、29歳の◎△と恋仲になり、結婚も見据えてたくさんの話を進めていました。

移住も悪くないな、と、今思えば思い違いも甚だしいです。

土地から家からすべて完全オーダーメイドで新居を購入しましたが、私は彼女の言いなりで名義等はすべて彼女、しかも契約書は現地の言葉なので理解できないままどんどん進んでしまいました。

いざ結婚となった時、彼女の婚約者と名乗るチンピラ風の若者が怒鳴り込んできて、裁判だ慰謝料だと騒ぎ立て、結局私が折れる羽目になってしまいました。

海外移住ということで私も浮かれていた部分はあったので私にも責任があることは否めませんが、いまだにモヤモヤしています。

 

海外移住者・ロングステイ経験者の方たちからの失敗体験談を紹介しました。

海外移住にはメリットがたくさんある反面、こうした失敗談を知っておくのも大切だと思います。

彼らの体験を教訓に、ロングステイをエンジョイしてください。

移住にまつわる疑問質問Q&A

海外移住するにあたって、よくあるQ&Aをピックアップしました。

Q.日本語しかわからず、英語ができません。

A.滞在期間にもよりますが、ロングステイ先の人気国では、英語ができなくてもそこそこ生活できます。

また、滞在しながら英語を学べるプログラム付きのパッケージプランもあるし、現地で英会話学校に通うことも視野に入れても良いでしょう。

Q.東南アジアの治安が不安です。

A.まずは、各国の観光局の公式サイトを確認してください。

ロングステイで人気の国(都市)は、比較的治安が良く、日本人の割合も高いことがほとんどです。

夜遅く出歩かない、危険といわれる場所に近づかない、お金の扱いに注意するなど、基本的なことさえ守っていれば、あとは現地情報から安全は確保できるでしょう。

Q.病気になったら医療費が高いと聞きました。対処法は?

A.出国前に海外旅行保険に加入しておくと安心です。

また、持病や体に心配事がある場合は、5~6時間程度で移動できる国を選び、緊急時には帰国できる体制を整えておくと安心です。

まとめ

リタイヤ後の海外移住、視野に入れてもいいかなと感じましたか?

移住といっても、永住権やら国籍やら難しい手続きが要らないことがわかりましたね。

まずは、時間ができたらフラっと観光ビザでちょっと長めに滞在する旅行を、何か国かでしてみましょう。

ピン!とくる国を見つけたら、そこにロングステイしてみると、新しい発見があるかもしれません。