シルバー川柳は、高齢社会・高齢者の日々の生活などをテーマとして一般公募しているもので、2017年で17回を迎え、その人気ぶりはシルバー世代だけにとどまらず幅広い世代から注目を集めています。
シニアの「あるある」や、老いと時事問題を絡めたユニークなものなど、毎年ハイレベルな力作が登場するシルバー川柳は、読みものとしても十分おもしろいものですが、今年は作者としてチャレンジしてみてはいかがですか?
そこで、初心者だけどチャレンジしてみたい方というのために、ユーモアあふれるシルバー川柳について、わかりやすく解説していきたいと思います。
シルバー川柳とは
はじめに、シルバー川柳について説明します。
シルバー川柳は、公益社団法人全国有料老人ホーム協会が主催する川柳の賞(コンペ)です。
毎年、敬老の日に向けて公募されます。
募集の開始は平静29年度の実績では3月1日から6月25日でした。
応募の規定は4つです。
- 自作未発表であること
- 高齢社会や高齢者の日々の生活等をテーマとすること
- 応募者の年齢は問わず
- 応募作品の権利は(公社)全国有料老人ホーム協会に帰属すること
ということで、シニア世代にまつわることがテーマであれば、誰でも応募できるのがシルバー川柳の魅力です。
平成29年の第17回では、最年長は100歳、最年少はなんと4歳でした。
どんなことをテーマにしたらよいの?
シルバー川柳のテーマについて、どんなことを選んだらよいのか、ポイントを解説します。
規定では、「高齢社会や高齢者の日々の生活等をテーマとする」ということだけが決められています。
第17回の傾向では、流行語や社会現象などを取り入れたものも目立ったようです。
入賞作品の例では、
『iPad指舐めスライド孫怒る』長谷川明美(女性・東京都・57歳・主婦)
『ポケモンを捜し歩いて捜されて』ペンネーム:駄句さん(男性・静岡県・76歳・無職)
『「君の名は?」老人会でも流行語』ペンネーム:はだのさとこ(女性・岡山県・62歳・主婦)
引用:http://www.yurokyo.or.jp/news/silversenryu/20170908_01.html
などが流行語を取り入れて入賞している作品です。
また、老化に関する悩みや不安を自虐的にかつユーモラスに詠んだ川柳も定番のようです。
入賞作品にも、「忘れ」という単語や、もの忘れにまつわるエピソードが目立っている印象です。
夫婦や家族でのやり取りをコミカルに描いた内容や、ほのぼのとした内容も人気だそうです。
身近な夫婦ネタや孫ネタなら、誰にでも書きやすいでしょう。
若い世代のシニア層だと、自分の両親をテーマにしている人もみられます。
つまりまとめると、
- 時事問題や流行を取り入れる
- 自分が「老化」を意識したエピソードから考える
- 家族や身近な人とのやり取りからヒントを見つける
このようなことから考えていくと、面白いアイデアが浮かぶかもしれません。
シルバー川柳の過去の入賞作は、どれも本当に笑ってしまうものばかりです。
「もうちょっと読んでみたい」と興味を持たれた方は、書籍も発行されています。
川柳の書き方
いざ、川柳を作る前に、川柳の書き方の説明をします。
川柳は、俳句や短歌と違って細かいルールはないと考えてよいでしょう。
基本的には「5・7・5」のリズムに乗せて作ればOKです。
作ってみよう!
では、実際に一句作ってみましょう。
今回、川柳に登場するのは、孫のいるおじいさんです。
孫が、iPadを使っているのを見てヒントを得ました。
iPadは、タブレット端末と呼ばれていることがポイントです。
おじいさんは、孫と自分の共通項がタブレットにあると考えました。
『タブレット 孫iPad 俺薬』
iPadという携帯端末のタブレットと、錠剤の薬のタブレットをかけています。
いかがですか?
このように、小さなエピソードから誰にでも気軽に作れるのが川柳の魅力です。
まとめ
シルバー川柳は、誰もが経験する老いをユーモラスに描くことで、読んだ人を元気に笑顔にするパワーがあります。
難しいルールがないのが川柳の魅力なので、誰にでもチャレンジしやすいところも人気の理由です。
毎日の日記代わりに1日1句作っていけば、どんどん上達します。
今年はあなたも、シルバー川柳の入賞目指して頑張ってみませんか?